転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・求人情報誌の違い|あなたにとってベストな求人情報はどれだ?

転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・求人情報誌の違い|あなたにとってベストな求人情報はどれだ?

29歳以下の転職「基本のき」【全3回】
【第1回】企業選び|転職後後悔しないための転職先探しの大切な基準は○○
【第2回】転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・求人情報誌の違い|あなたにとってベストな求人情報はどれだ?(当ページ)
【第3回】履歴書から面接まで採用されるために必要なたった一つこととは…|人気職種や大企業を狙うあなたへ

 

29歳以下、つまり20代で就職や転職を考える人の中には…

 

転職サイト、転職エージェント、ハローワーク、求人情報誌…いろいろな求人媒体があるけれども結局どれを使うのがベストか分からない…

 

という悩みを抱えている人が意外と多いのが現実です。

 

20代と言うと就職・転職が初めてだという人も多いことからこうしたことで迷ってしまうのも無理はありません。

 

そこでここでは「転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・求人情報誌の違い」についてお話します。

 

あなたにとってのベストな求人情報を手に入れるためにお役立て下さい。

 

なお、ここで紹介するものは「一般論」であり、それぞれの会社の提供する個別の求人情報・サービス内容について見た場合、異なる部分もあります事を御理解の上ご覧下さい。

 

求人数

 

求人数は多い方から順に…

 

ハローワーク>転職エージェント>転職サイト>求人情報誌

 

(転職エージェント、転職サイトの求人数については大手総合型のものを前提としています。)

 

となります。

 

まず、求人数に関して圧倒的に多いのがハローワークです。

 

日本全国のありとあらゆる求人が集まることから、ハローワークは最大の求人数を誇ります。

 

続いて2位は転職エージェントであり、大手総合型転職エージェント(リクルートエージェントやDODA)だと求人数は10万件を超えています。

 

3位は転職サイトで、大手総合型転職サイト(リクナビネクストやマイナビ転職)だと7000〜1万件程度の求人数を誇ります。

 

求人情報誌については地域ごとに求人が分かれているため、比較的求人数は少なめです。(日本全国それぞれの地域の求人情報誌を集めれば転職サイト並(あるいはもっと?)の求人数はあるかもしれません^^;)

 

気をつけてほしいのは「転職エージェント>転職サイト」という求人数の違いです。

 

転職サイトの方が転職エージェントよりも求人数が多いと思われがちですが、完全に誤解です!!

 

大手転職エージェントの求人数は10万件を超えるものである一方、大手転職サイトは1万件にも満たないことがほとんどです。

 

20代向け求人が集まりやすいのは?

 

それぞれの求人媒体に関しては集まりやすい求人と集まりにくい求人がありますが、「20代」の求人が集まりやすいのはどの求人媒体なのでしょうか?

 

「20代向け求人が○○件」という情報がそれぞれの求人媒体で紹介されているわけではないので、正確な数字はわかりませんが、おおむね次のような傾向にあると考えられます。

 

転職エージェント>転職サイト>求人情報誌>ハローワーク

 

では、何故この様な傾向にあると考えることができるのでしょうか?

 

それは「利用者」の状況に根拠があります。

 

20代の利用者割合が高い求人媒体には20代を求める企業が求人を出しますし、30代の利用者割合が高い求人媒体には30代を求める企業が求人を出すからです。

 

(20代の利用者割合が高い求人媒体に対して40代向け求人を一生懸命出した所で人が集まりませんからね^^;)

 

こうしたことを考えた場合、利用者の中に20代の割合が高いのが転職エージェントです。

 

大手総合型転職エージェントだと20代後半〜30代前半が利用者の半数程度を占める傾向にあります。

 

また、20代の利用者、30代の利用者、それぞれが約4割程度を占める傾向にあり、40代以降の利用者は比較的少なめです。

 

それ故に転職エージェントには20代の利用者向け求人が比較的豊富にあります。

 

一方、大手総合型転職サイトの利用者の中心は30代であり、30代が利用者の半数程度を占める傾向にあります。

 

また、40代以上の利用者も3割強で、20代の利用者の2割強と比べると比較的多めです。

 

それ故に転職サイトの場合、30代以上の利用者を対象とした求人も多く、「年齢不問」といった求人も沢山ある傾向にあります。

 

求人情報誌に関しては20代の利用者も多いものの、一方でネットを使えない中高年以上の人が利用することも多いものです。

 

それ故に求人情報誌には比較的年齢層高めの人に対応した求人も豊富にあるのが特徴です。

 

そして、ハローワークの求人ですが、これは特別どの年代の求人が集まりやすいという傾向はありません。

 

それというのも、どの年代に対する求人もあるからです。

 

ハローワークは求人数が非常に多いので全体で見れば20代向けの求人も転職エージェントや転職サイト以上にある可能性も十分にあります。

 

しかし、ハローワークに20代の求人が集まりやすいのか?という観点で考えた場合、やはり利用者の年齢層が幅広いため20代の求人が集まりやすい傾向にあるとはいえません。

 

どんな求人が集まりやすいか?

 

求人媒体にはそれぞれどんな求人が集まりやすいのか?特徴があります。

 

そこで、ここでは転職サイト・転職エージェント・ハローワーク・求人誌、それぞれどんな求人が集まりやすいのか?についてお話したいと思います。

 

・転職サイト
⇒できる限り沢山の人を集めたい!!大量採用を狙う企業の求人が集まりやすい

 

・転職エージェント
⇒企業にとってぴったりな人材を集めたい!!より適切な人材を採用したい企業の求人が集まりやすい

 

・求人情報
⇒この地域で働ける人材を集めたい!!特定の地域で働ける人材を集めたい企業の求人が集まりやすい

 

・ハローワーク
⇒人材採用に特別なこだわりがない企業の求人が集まりやすい

 

それぞれの求人媒体に集まる求人の傾向はこのようなものになります。

 

まず、「大量採用」を狙う企業は転職サイトに求人を出し、「より適切な人材」を求める企業は転職エージェントに求人を出すのは、企業側が支払う求人広告費と関係があります。

 

転職サイトで求人を出した場合、1人採用する場合でも10人採用する場合でも、あるいは100人採用する場合でも求人広告費は同じです。

 

転職サイトに求人情報を出す場合、企業はその掲載位置や大きさ、そして掲載期間によって求人広告費が違ってきます。

 

例え1人採用した場合でも100人採用した場合であっても、掲載位置や大きさ、掲載期間が同じならば求人広告費は同じです。

 

だからこそ、企業側は転職サイトに求人情報を出す場合、大量採用を狙う傾向にあります。

 

求人広告に100万円かけたとして1人採用するだけならば1人の採用のために100万円使ったことになりますが、一方100人の採用に100万円使った場合、1人の採用にかかった費用は1万円にすぎないものであり、安くあがるからです。

 

そして、それゆえに転職サイトには飲食や警備、運送や販売所、接客業などの比較的人手が必要な職業の求人や業務拡大中で人手が大量に必要な企業の求人が集まる傾向にあります。

 

一方、転職エージェントは1人の採用ごとに人材紹介料が掛かる仕組みです。

 

1人の転職を成功させることにより企業は転職エージェントに転職者の年収のうち2〜3ヶ月分を支払うのが一般的です。

 

つまり、転職者の年収が240万だとしたら1人につき40万〜60万円の人材紹介料を企業側は転職エージェントに支払う仕組みとなっています。

 

(3人採用したら120万円〜180万円の人材紹介料がかかります。)

 

それ故に大量採用には利用しづらいのが特徴です。

 

また、転職サイトと違い、転職後にまで責任をもつことが転職エージェントであり、転職者が6ヶ月以内に辞めた場合、転職エージェント側が手にした人材紹介料は企業側に返金することがほとんどです。

 

「企業にぴったりな人材、適切な人材を紹介する」というのが転職エージェントの基本であり、だからこそ1人1人の紹介料が割高なのです。

 

それ故に転職エージェントには「長いこと勤めてもらえる事を前提とした人材」を採用したいと考える企業の求人が集まる傾向にあります。

 

求人誌に関しては基本的に転職サイトと似たような企業の求人が集まりがちです。

 

求人広告費に関しては転職サイトと同じような形で徴収されることがほとんどなので一度の求人掲載でできるだけ多くの応募を集めたいと考える時に利用されます。

 

ただし、転職サイトと比べると求人情報を知ることが出来る範囲が非常に限られていることに特徴があります。

 

それ故に求人情報誌には特定の地域で働ける人を求める求人が集まりがちです。

 

ハローワークに関してはこれと言って特別な傾向がないのが一つの特徴です。

 

民間の求人情報とは違い、企業側にとっても無料で求人を出せるのがハローワークの最大の特徴であり、人材採用に特別なこだわりがない場合によく利用されます。

 

サービス内容の違い

 

最後にそれぞれの求人媒体ごとのサービス内容の違いについてまとめておきます。

 

・転職サイト
⇒求人検索、一般的な転職情報

 

・転職エージェント
⇒求人情報の提供(非公開求人として採用可能性の高いもの中心)、企業に関する詳しい情報の提供、面接日時などの調整、利用者と転職希望先企業の具体的状況を踏まえた上での転職対策、企業との待遇交渉

 

・求人情報誌
⇒求人検索、一般的な転職情報

 

・ハローワーク
⇒求人検索、一般的な転職対策

 

サービス内容について考えた時、注目すべきは転職エージェントです。

 

他の求人媒体は転職サイトにしろ、求人情報誌にしろ、ハローワークにしろそれほど大きな違いはありません。

 

いずれも自分で求人を検索し、転職のための情報を集め、自力で転職活動を進めるものだからです。

 

ハローワークの場合、履歴書対策や職務経歴書対策、面接対策の講座を用意してくれていることもありますが、あくまでも一般的な対策なので転職サイトに乗っている転職情報などと比べて大きく違いがありません。

 

一方、転職エージェントは他の求人媒体と大きく違います。

 

まず、求人情報は「非公開求人」という形で転職エージェントの担当者に紹介されることで初めて知ることが出来る求人となります。

 

非公開求人は一見すると不便な印象を持ちますが、一方で一定以上の採用可能性があるものを紹介することがほとんどなので、はじめから採用可能性のない求人を紹介される心配がありません。

 

また、転職エージェントは個別の企業について詳しく調べているので、それぞれの企業について求人情報には乗っていないことまで教えてもらうことができます。

 

そして、企業について詳しく知っていること、そして利用者の状況を詳しく把握した上での転職支援であることから、一人ひとりに合わせた転職支援をしてくれるのが特徴です。

 

さらに面接日時の調整や年収交渉なども任せることが出来る所にも転職エージェントの特長があります。

 

サービス内容の違いについては「個別対応が可能な転職エージェントとそれ意外」という構図になるということができます。

 

⇒【第3回】履歴書から面接まで採用されるために必要なたった一つこととは…|人気職種や大企業を狙うあなたへ

29歳以下の転職に強い転職エージェント

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